甲状腺内科診療
はなみずき小手指クリニックの甲状腺内科では、以下のような診察や治療を行っております。
甲状腺内科では、あまり知られていない「甲状腺」という器官に発生した病気の治療や経過観察を行います。
体のバランスを保つ役割をしているため、甲状腺に異常があると、日常生活に支障をきたす症状が現れることがあります。
その症状は、便秘や動悸などの身体的症状や、疲労感や緊張感などの精神的な症状まで、部位を特定せず多様です。
まずはご症状を相談していただき、視触診、採血、エコー検査などで甲状腺に問題がないかを診断します。
健康診断で甲状腺の精密検査をすすめられた方も、お気軽にご相談ください。
問診や視聴触診
病状把握や、経過観察に欠かせません。検査が必要かどうかといった治療方針を決定します。
検査
採血や専門機器による検査で、病気の有無や部位の特定、状態の確認を行います。
お薬による治療
バセドウ病の一部や橋本病などは、必要に応じてお薬による治療を行います。
他院紹介
場合によっては、外部医療機関の専門科をご紹介させていただきます。
このようなご症状がある時は、甲状腺内科にご相談ください。
部位 | 主な症状 |
---|---|
全身 | 動悸、脈が速くなった、脈が遅くなった、イライラするようになった、日中も眠気が強い、疲れやすくなった、だるさが続く、体がほてる、体が冷える、食欲がないのに太ってしまった、食欲旺盛なのに痩せてしまった、乾燥肌、指先の震え、汗をかきやすくなった、汗をかきにくくなった |
顔 | 浮腫み、ほてり、眼球が前に出てきた |
首、喉など(甲状腺) | 首前方が太くなってきた、甲状腺が腫れている、声のかすれ、飲み込み時の違和感 |
腹部 | 便秘 |
甲状腺
甲状腺は、首の前、のどぼとけのすぐ下にあり、重さが16~20g、大きさが縦4.5cm~横4cmほどの臓器です。正面から見ると蝶の形に似ています。気管や食道とのつながりはありません。男性、女性ともに生命維持に必要な甲状腺ホルモン(T3、T4)を造って貯める働きをしています。表皮付近にある器官ですが、通常は手で触っても形状が確認できません。しかし、何らかの異常で甲状腺が腫れてくると、その位置や形状が目視できるようになるため、家族や他者からの指摘で異常に気付く方もいらっしゃいます。また、食べ物が喉を通過する際に違和感を感じて受診に至るケースもあります。甲状腺の病気は、視触診、血液検査、甲状腺エコー検査により、比較的早期発見しやすい病気です。健康診断で甲状腺の指摘をされた、甲状腺が腫れてきた、なんとなく不調が続くという方は、是非はなみずき小手指クリニックにご相談ください。
検査機器と検査のご紹介
甲状腺エコー
甲状腺超音波とも呼ばれます。首の前面(甲状腺がある、喉仏の下辺り)にゼリーを塗り、その上を超音波を発する検査機器を滑らせて、臓器を白黒画像として描写します。痛みや、放射線による被ばくがないため、どなたでも安心してお受け頂けます。検査は5~10分程度で完了し、お食事の制限もありません。
甲状腺内科 吉原泉医師より
近年日本では、健康や疾患の早期発見に対する意識の高まりから、各種の健康診断やドックが広まり、このようなドックや健診などの診察・頚動脈エコー・血液検査などをきっかけに甲状腺疾患を疑われる患者様も増えています。このような甲状腺の病気について診断や判断を求めていらっしゃる患者様方に私たちの経験を活かして、より適切な医療を提供することがはなみずき小手指クリニックの役割と考えております。
○甲状腺の腫れ・甲状腺腫大(甲状腺腫)について
甲状腺腫大は、
①全体がはれる場合(びまん性甲状腺腫)と、
②しこりではれる場合(結節性甲状腺腫)
の2つに分類されます。
①の場合は、橋本病やバセドウ病の可能性、②の場合は甲状腺腫の可能性があり、甲状腺超音波(エコー)検査と採血検査で、診断を行います。
甲状腺機能チェック
甲状腺機能亢進症と甲状腺機能低下症のチェックです。甲状腺内科の受診目安にご利用ください。
甲状腺機能亢進症チェック
※上記のような症状が4つ以上当てはまる方は、一度血液検査をお受けください。
甲状腺機能低下症チェック
- 疲れやすさやだるさがある
- 発汗減少
- 寒がりである
- 脈拍数が少ない
- 顔、全身のむくみがある
- 甲状腺が腫れる(甲状腺腫)
- 体重が増加する
- 気力が無い
- 皮膚が乾燥する
- 声がかすれる
- 眠気が強い
- 記憶力が低下する
- 動作が鈍い
- 髪の毛が抜ける
- 便秘
- 筋力が低下する
※上記のような症状が4つ以上当てはまる方は、一度血液検査をお受けください。
慢性甲状腺炎(橋本病)の疑いがあります。